高見順　「ある晴れた日に」　初版本・昭和１６年・河出書房・函付

著者プロフィール
日本の小説家、詩人。出生に関わる暗い過去や、左翼からの転向体験を描き、第1回芥川賞候補となった『故旧忘れ得べき』で一躍注目を浴びた。その後も『如何なる星の下に』『いやな感じ』などで高い評価を受けた。詩人としても著名。日本近代文学館設立にも尽力し、初代理事長に就任。文化功労者（追贈）。

福井県知事の非嫡出子として生まれ、私生児としてしばしばいじめを受けた。母は針仕事で生計を立て、著者は１９２４年東京府立一中から第一高等学校文科甲類を経て、東京帝国大学文学部英文学科に入学。東大内の左翼系同人雑誌7誌が合同した『大学左派』創刊に参加する。
１９３３年、治安維持法違反の疑いで大森署に検挙されるが、「転向」を表明し、半年後に釈放された。妻は他の男性と失踪し、離婚した。
１９３５年、『故旧忘れ得べき』を発表、第1回芥川賞候補となり、作家としての地位を確立した。１９３９年、『如何なる星の下に』を『文芸』に発表、高い評価を受ける。
戦後は、『わが胸の底のここには』『あるリベラリスト」などの作品で私小説風に傷つきやすい精神を掘り下げた作品を次々と発表する。また晩年は、昭和という時代を描く『激流』『いやな感じ』『大いなる手の影』の連作を発表する。長編などでは他に『都に夜のある如く』『生命の樹』『今ひとたびの』などがある。『ウィキペディア（Wikipedia）』


河出書房・昭和１６年１２月初版発行の高見順「ある晴れた日に」函付きです。装幀は洋画家で武蔵野美術大学教授の三雲祥之助です。経年のヤケが少しありますが、シミや書き込み、蔵書印などはありません。１９４１年１２月８日の日本軍による真珠湾攻撃の５日後に発行されたものです。
８１年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。

※高見順の以下の作品も出品しています。
三面鏡　
混濁の浪　わが一高時代
遠い窓
更生記
如何なる星の下に（復刻版）

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